[コメント] バベル(2006/仏=米=メキシコ)
最初からよかったけど、アメリカ人夫婦のあるワンシーンと、日本の父親のある一言で、この映画の★5は確実となった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まずは役所広司の一言。
・昔、ガイドをしてくれたハッサンへ、お礼としてプレゼントした銃が殺人未遂事件で使われたと聞いたときの最初の一言。 「ハッサンは大丈夫なんですか?」
普通に考えると、昔の友達(というか恩人?)の身を案じるセリフはそんなに深いものではないかもしれない。 けど、この前のシーンがチエコのもどかしさや痛々しさ満載の場面だったし、事件の展開はすでに説明されていたので、今、この一言が降ってくると思ってなかった。 そこに、温かさを感じた。
そして、なんといってもブラピ夫婦。
・かみ合っていない夫婦、異国の地で銃撃され、血が止まらず処置もままならない、バスには置いていかれる。 そんな中、おしっこしながらキスをする二人のシーン。
おしっこしながら!!!!!
もう悲しいとか、もどかしいとか、悔しいとか、そんなもの超越して、愛しくなる。 このワンシーンが一番、人間味のあるリアルで切ないシーンだと思った。
もちろん、チエコ・銃を撃った兄弟・飲酒運転・乳母、全員痛くて、切なくて。 深みがあって、高質に映画だった。
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