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[コメント] スコットランド・カップの奇跡 栄光のストライカー(2000/米=英)

誰もがキルノッキーのファンになる。そんな映画です。
Pino☆

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 もともと、ケルトの文化に興味があったので、中村俊輔がセルティックに移籍してから、スカパー!がスコティッシュ・プレミアを中継してくれたのは嬉しいことだった。決して、レベル的には高くないスコットランドリーグだが、ケルトの国だけあって、選手も応援も情熱的で、そこが何より好きになった。そんなわけで、3年も観ていると、今ではすっかりセルティックのファンで、俊輔が移籍した今季、中継が無くなってしまったのは本当に残念なことである。

 話はいきなり逸れたが、そこそこスコットランドリーグの知識もあって観たこの映画だが、思った以上にしっかり作られていた。調べてみれば、キルノッキーのストライカー、アリー・マコイストは、スコットランド代表暦もあるレンジャーズのプロ選手。道理で上手いわけだ(しかし、設定がセルティックの元選手になっているところは皮肉だ)。チームメイトにも、相手チームにも、プロ選手がいたお陰で、試合は凄くリアル。特別凄いプレーがあるわけではないが、1つ1つのプレーは堅実で、アクション系のサッカー映画にあるインチキ臭い感じは全く無かった。何で、決勝進出で、もう凱旋パレードしちゃうの?という疑問はあったが、オーナーと監督の確執や、サポーターの雰囲気含めて、凄くリアル感があった(特に、キルノッキーの半魚人みたいなマスコットは好演!良い味出てました)。

 それに加えて、やっぱり、ケルトの文化に触れられたのが嬉しかった。スコットランドの田舎町の風景然り、スコットランド料理、パブ、バグパイプ、フライフィッシング・・・、酒好きが多いというのも、やっぱりスコットランドらしい。

 最後のシーンは、おそらく外すんだろうと思いつつ観たが、その後、大きなドラマが用意されているわけではなく、自然に和解していく家族の姿を描いているところにも共感させられた。ゆっくりした時間が過ぎていく感じが心地良い。ますますケルト文化とスコットランドが好きになった映画だった。

 関係ないが、最後に一言。水野もっと頑張れ!!

(評価:★4)

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