[コメント] アイランド(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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クローンの問題をテーマにした映画は過去にも沢山あるが、クローン技術が進化し、今や許可さえ下りればクローン人間も作れる時代だからこそ、この映画は真実味を帯びていたのかもしれない(今のところ、クローンはそう長生きはできないらしいが)。
臓器移植のためにクローン人間を作ったり、クローン人間に代理出産させたりということは、アイデアがある以上、そのうちきっとやる奴は出てくるだろう。エスカレートすれば、大統領はクローンの影武者なんていうのを作るかもしれないし、兵器産業の経営者はSWの様にクローン戦闘兵を大量生産するかもしれないし、モノマネ芸人は職を失うかもしれない。
まあ、最後のつまらない冗談は置いておいて、それらを法で規制しても、法の目を掻い潜って実験しようとする奴はきっと出てくるだろうし、それを止める手立ては無い様にも思える。結局のところ、クローンを作ることが本当に悪いことなのかについても、良く分からない(悪いことなのだろうが、今のところは実害が無いだけに悪いと言えないし)。つまりは、クローンをめぐる議論というのは、まだまだ手探り状態にあるということなのだろう。詳しいことは良く分からないが、技術だけが暴走する前に、もっと突っ込んだ議論を進めておかないと何か悪い事が起こる気がする。
さて、肝心の映画については、シリアスな映画なんだか、アクション映画なんだか、恋愛モノなんだか、非常に中途半端な内容だった。2人が結ばれるラストシーンでは、クローン是非という議論もどこかに飛んでいってしまったような気さえしたし、キャストは悪くなかったと思うが、全体的には☆3止まり。
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