[コメント] シッピング・ニュース(2001/米)
物語が進むにつれ、厳しい大自然に囲まれた島が徐々優しく見えてくるのと対象的に、優しさしか持ち合わせていなかったクォイルが徐々に強い精神力を身につけていく。爽やかな感動を呼ぶ映画ではなかったが、主人公の内面と対照的な風景の変化に、心を奪われた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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期待していた爽やかな感動は得られなかったし、鈍よりした空気が漂うメインキャストの2人も気に入らなかったのだが、何か悪く言えない映画だった。
それは、名脇役に支えられた点もあるが、やはりラッセ・ハルストレムの手腕によるところが大きいと思う。
今回の映画では、最初、『ギルバート・グレイプ』や『サイダーハウス・ルール』のような風景映像に温かみが感じられなかった。しかし、島の人々の生活が見えてくるにつれ、除々に風景の見え方が変わってくる。
そして、雨降って地固まる。嵐が過ぎ去り、家が吹き飛ばされたあとのニュー・ファンドランド島の風景は、従来のハルストレム作品と同じ美しさと温かみに満ち溢れていた。
万人受けするような爽やかな感動得られなかったし、決して100点満点の出来とも思えないが、島の風景とともに何か不思議な魅力が心に残る映画だった。
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