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[コメント] キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002/米)

やはり、観客を飽きさせないという点では、スピルバーグに敵う者はいないようだ。無駄の無いスッキリした脚本は、非常にテンポが良く、スクリーンに観客をぐいぐい引き込んでゆく。キャストも良かったし、文句無しの娯楽映画だ。
Pino☆

 スピルバーグ作品はこうでなくてはいけない。やっぱり、賞狙いの重い作品より、本作の様な単純明快な娯楽作の方が、しっくりくる。その位、本作の演出は素晴らしかったと思う。

 物語は、事実を下敷きにしているからこそ、リアルだったとも言えるが、それ以上にストーリー展開が抜群なため、ウソ臭さは殆ど感じられなかった。しかも、脚本は一切の無駄を省き、極限までスリム化されているため、非常にスッキリしていて、展開する話のテンポが良い。だから、比較的長い映画だったが、最後まで飽きることなく、十二分に楽しめた。

 豪華な出演陣も素晴らしかった。レオナルド・ディカプリオトム・ハンクスクリストファー・ウォーケン、演技の上手い役者揃いなので、安心して観ていられる。個人的には、クリストファー・ウォーケンの哀しい演技が一番印象に残った。

 この映画は、観終わった後、少し80年台のスピルバーグ作品を観た後のような気分になった。スピルバーク作品を観て、こんな気分になったのは、何年ぶりだろうか? やはり、彼には娯楽作品の方がよく似合う。今後も、スピルバーグ先生には、この路線で面白い娯楽映画をバンバン作って欲しいものである。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)TOBBY[*] ゼロゼロUFO みくり セント[*] sawa:38[*] peacefullife[*] ナム太郎[*]

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