[コメント] 食神(1996/香港)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ちょっと言葉では表現しにくいほどの楽しさにあふれていた。ここまで突き抜けてやりまくれば、一種さわやかな感じさえする。
見てスカッとできる、実に楽しい映画。ストーリーの細かい展開を気にしなければ。。。。「言葉ではなく、感じるんだ」という映画かなあ。
なにより度肝を抜かれたのは、「爆裂!小便団子」の試食シーン。もうすべてを吹き飛ばすようなイメージシーンには、「やられた!やられてしまった!」と、グゥの音もでない、ド迫力があった。
それに少林寺も実に楽しいじゃないか。金粉鉄人もサイコーだし、なにより実に怪しげな老師がイイ!
一瞬、宙に浮いているのか、と思わせてさりげなく外しといて、「そうだよな。これは常識的な映画だよな」と思わせといて、いきなり、丸二日間の煮込みを二分で済ませる気の加熱なんて、深い。実に深い。まさに憧れの中国武術の神髄じゃないか。
そしてトドメは手のひらフライパン!しかも自動加熱式!もう「まいりました」と言うしかないじゃないか!
さりげなく天帝神話まで登場させて、私はしびれてしまった。
ひょっとしてチャウ・シンチーは、この映画で少林寺に目覚めて、その素晴らしさを伝えるために『少林サッカー』を撮ったのか、とマジで思わせるなにかがあった。
オマケ★★★個人的には、キップのよい姉御肌も嫌いじゃないが、私は、「初恋」のミュージックにあわせて登場したセーラー服の女子高校生とか、少林寺の老師にインタビューしているTVキャスターとかの方が、はるかに美しくみえた。こんなチョイ役に、これだけ美しい女優さんが出ているとは、おそるべし、香港映画!!
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