[コメント] ペイチェック 消された記憶(2003/米)
SF映画として、センスよくまとめられていて好感が持てる。ストーリーは、定番というか、冒険モノの王道だが、それを「記憶消去」という設定と上手くからめて、細かすぎず、無理なく自然にまとめている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
特に感心したのは、ベン・アフレックが派手なアクションはいろいろやるが、基本的に人を殺めないこと。特に地下鉄でのシーンでは拳銃を撃つこともせずに、追い払おうとしている。
そういうシーンがあるから、未来予見によって戦争が引き起こされる、それを阻止しなければと、危険をおかすことにも納得できる。ベン・アフレックの人間性をそういう形で一貫性を持たせている。
種々のアイテムの活用のシーンともあわせて、脚本がしっかりと丁寧に練られているようで、ジョン・ウー監督の円熟した境地がうかがえる感じがした。
また途中までは、ユマ・サーマンのヒロインは、ちょっとごつい感じがしてミスキャストのようにも思えたが、喫茶店でいきなり鞄で殴り倒すシーンからは、妙に納得できるキャスティングであった。
あと、バイクと車のカーチェイスは、スタントマンたちの確かな技量と、そういう技量を持ったスタントマンが大勢いるアメリカ映画界の層の厚さを感じさせる。全体としても、良質で、いかにも映画らしい映画だった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。