[コメント] ヘブン・アンド・アース(2003/中国)
暗闇の中で炎に照らされた攻城戦には、はっとするような美しさがあった。中井貴一も、反りのある日本刀のような刀をうまくつかい、冴えた殺陣を見せてくれる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「皇帝の密使」という役どころもよく中井貴一に似合っており、去年の『壬生義士伝』なんかよりもはるかによかった。
全体のテンポも悪くないのだが、後半はあまりに『MUSA』にそっくりだったのでやや戸惑って、その分、印象が薄くなっている。それにヴィッキー・チャオは、とても清楚なたたずまいで、可憐な美しさにあふれていたが、なんか最後までいなくてもいいような役どころだったのがなんともいえない。
全体としては、現地ロケを生かした雄大なスケールで(まるでハリウッドのSFに出てくる異惑星のような風景も多かった)、見ごたえのあるアクションシーンもあっていい映画だと思うが、さすがにラストの展開にはびっくり。
「いくらなんでもそれはないだろう」という終わり方に、一瞬、李が死ぬ直前に見た幻かと思ったが、そうではなく、「仏舎利」の奇跡によって助かった、ということなのだろう。あそこまでやられると、ちょっとやりすぎのような気がする。『少林サッカー』も顔負けであった。
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