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[コメント] 草の乱(2004/日)

クライマックスに、スクリーンを埋め尽くした大勢の人、人、人。CGではない本物のエキストラを大量に動員したその迫力には圧倒された。それだけに、その大勢の人々が、近代兵器で武装した政府によって打ち負かされる、そのシーンには思わず泣けた。
シーチキン

新式銃の前に蹴散らされ、逃げ散る人々には泣けた。

自由党員をはじめ、秩父の農民たちの決起にいたる経過の描写は、時間の関係もあってか、いささか物足りないものがあったのはいなめない。

しかし、緒方直人の熱演には心打たれた。今どき、筆でもって字を書こうとする役者が何人いるだろうか。実際に書くシーンにまでは至らなかったが、それでも筆を持って紙に向かったそのシーンだけでも彼の心意気が感じられ、そのクサイまでの芝居に心動かされてしまった。

(評価:★5)

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