今回はかなり普通の映画らしい感じがする。それに、いきなり主人公が強くなるのはいささかあっけにとられるが、棒つきキャンディーをめぐるエピソードは控えめな分だけ印象に残る。

そういう意味では、総合的な映画として一歩洗練された感じはするのだが、なんだかその分、中途半端な感じになったも事実。

個人的には、二組の殺し屋の描き方が気に入った。「厳密に言えば私たちは演奏家なのです」とか、「自分を倒せる相手を探している」とかのように、凄腕の達人でありながら、実はどこか謙虚でもある。

案外これって、チャウ・シンチーの人柄が反映してたりして。