[コメント] D-WARS ディー・ウォーズ(2007/韓国)
大都会のド真ん中で、超高層ビルの街で、怪獣たちが、近代的軍隊と激突し暴れまわる!もうこれだけで円谷魂が燃え上がる!これだよこれ、こういう怪獣映画が見たかった。
特にリバティビルとかいう、超高層ビルの屋上で二人を見下ろす大蛇のシーンは、大蛇の咆哮に負けないくらいの大声で「うおおおおおお!」と叫びそうになった。
遠く背景がかすむくらいの大都会一帯の絶景をバックに、街で一番高いビルの屋上を、さらにその上から鎌首もたげて見下ろす大蛇を俯瞰ショットで見せつけられては、「やったぜぇぇぇ」とガッツポーズだ。
ストーリー展開はスカスカでともかく都合よく進んでいくが、もうそんなことは一切気にならない。ともかく大都会で暴れまわる怪獣がたっぷりと見れて大満足だった。
本作は、CGも使われているが、500年前の韓国の村の襲撃シーンやビルをぶち破るシーンなどは、どうもミニチュア模型を使った特撮技術が使われているんではないだろうか。
それに大蛇が車を次々と車をふっ飛ばしながら大都会の道路を猛スピードで追っかけるシーンでも、大蛇がちゃんと右に左にくねくねくねくねしながら進んできてて、本物の蛇の動きを真面目に再現しようとしている姿勢とか、もう少しでも作り物を本物に見せたいという、円谷英二以来の日本の特撮映画の熱い心意気を連想させて、血がたぎった。
最後の戦いも、やかましいくらいのうなり声というか咆哮がものすごく心地よく耳に響いて、「やれやれー」とスカッとできる。
「いやあ、怪獣映画を見たなあ」と久々に堪能できた一本だった。
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