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[コメント] チョコレート・ファイター(2008/タイ)

主役の人物造形や物語の展開に、「いかがなものか」という点があることはあるが、スピード感あふれる長丁場のアクションシーンを一気に見せ切る実力は大したものだと思う。
シーチキン

貨物整理みたいな会社でのアクションシーンでは、主役の少女が不十分な体勢で前蹴りを放ったが、体重差で負けてしまい逆に少女が後ろに倒れるシーンがあった。少女と男たちの対格差はいかんともしがたいし、それを如実にあらわしたシーンだ。

このシーンは映画のアクションとしては失敗の部類に入ると思うが、そういうことを気にせずに、一連の流れ、動きとしてアクションを見せるという、なんというか、スタッフたちの自信の表れのようにもみえたし、それだけのものを感じさせる迫力と鋭い動きがあった。

また所々にある『マッハ』や、おそらくはブルース・リーへのオマージュみたいなものや、アバンギャルドな匂いのするユーモアもそこそこ楽しめた。

それになんだかんだ言っても阿部寛はよくがんばっていると思う。

(評価:★4)

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