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[コメント] 新選組(1958/日)

はっきり言って1950年代後半の、チャンバラ時代劇黄金期の魅力を知らずしてこの映画の魅力はわからない。これだけのオールスターが、それぞれの名台詞、名シーンをもらいながら一本の映画にまとめ上げていることは奇跡に近い。
シーチキン

その上で特筆すべきは、この当時の時代劇では悪役ばかりを演じていた山形勲に土方歳三を演じさせたことだろう。新選組の中でも何かと血生臭く嫌われ役を与えられることが多い土方に、片岡千恵蔵の近藤勇の片腕を演じさせた意味は大きい。

特に、月形龍之介演じる新選組分離派を送別する宴で山形勲が魅せた、斬る気満々の舞は、彼の時代劇出演数の多さが単なる悪役顔の所以ではなく、しっかりとした役者としての技量にささえられたものであることを証明している、

他にも、1950年代だからこそか、御所を使ったロケや京都の様々な場所を使ったロケ、血こそ出ないものの、池田屋騒動の階段落ちをはじめ、かなり基本に忠実にして完璧に決められた殺陣など、実は時代劇ファンにとっては悶絶するほどしびれる、まさに時代劇黄金期の典型的な一本でもある。

(評価:★4)

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