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[コメント] KG KARATE GIRL(2011/日)

設定・物語・演出はなんだか昔の「仮面ライダー」みたいで突っ込み所満載。だが流石に武田梨奈のアクションは「武」の片鱗を感じさせる。3点止まりだが彼女の可能性をかって4点。
シーチキン

武田梨奈には制服・スカート姿よりも黒帯を締めた空手着がはるかに良く似合う。前作の『ハイキック・ガール!』ではアクション面ではかなり中達也に助けられたが、今回は堂々と華と実のある主演をはったと言えると思う。

彼女のアクションシーンは十分に楽しめるし見応えもあった。特に紅流だがなんだかの構えについて、前振りはなんだか仮面ライダーの変身ポーズみたいだが、びしっと構えた姿は様になっている。ぐっと腰を落として安定感とどっしりとした落ち着きをだし、さらに相手に対し完全に半身になり前に突き出した腕と手で己が全身を隠すがごとき構えにはしびれた。

ただ、前段で腕を上部に上げた時に一緒に顔まで上を向けてはあかんだろ。相手から目線を切ってどうする。少なくとも中達也はそんな無様はしなかったと思うが。

だが、本当に見たいのは、もっともっと見たいのは、ただのアクションではないのだ。「武」を見たいのだ。その点ではやや不満が残るし、それ以外の点では映画としてどうなのという点も少なくない。

それでも伝統空手を正面から取り上げ、それをアクション映画として仕上げようという果敢な挑戦には、やっぱり拍手を送りたくなる。この路線をもっともっと完成させてほしいと願わずにはいられない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ロープブレーク[*] わっこ[*]

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