[コメント] 股旅(1973/日)
様式美と現実の、かけ離れた差を見せつける映画として興味深い。同時に、リアルでもあるし、映画でもある。まさに奇跡のバランスとも言える一本。
覚めた目で、渡世だ義理だという世界を茶化すようでもあるし、一方でその世界に憧れと居場所を求めて生きる若者の、生々しい狂おしさを描いたようでもある。
なかなか不思議な迫力と印象をもたらす映画であった。
個人的には加藤嘉の不釣合いな若嫁が良いのと、映画の後半からぐいぐいと存在感を増していく萩原健一に驚愕する。
ショーケンの二つ名は伊達ではない。
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