[コメント] プロメテウス(2012/米)
一貫した世界観に基づいてデザインされた小物、小道具の数々が、近未来の宇宙を舞台にした本格的SFの空気を堪能させてくれる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人類の起源云々よりも、ここまで30年以上前の映画『エイリアン』の前日譚を作れるということの方が凄い。何だか『エイリアン』の方が本作のスピンオフみたいな気がするほどに、時系列を遡っているんじゃないかと思えて、そのこと自身がSF的というか何と言うか。
物語のほうは正直よくわからないと言うか、謎だらけで終わってしまってすっきりしないものはある。
しかし『エイリアン』から統一された世界観に支えられて、きっとこうなんだろうとか、あれこれ想像できる楽しさがある。それだけ各種のデザインが優れている。
それに終盤、自らの純粋にして強烈な好奇心に突き動かされて、危険を承知で再度、社長の一言に動かされて異星人の基地みたいなところへ出かけていったり、ラスト、その母星に向けて旅立っていくヒロインの姿は、科学者の本能とも言うべきものであり、本作はSFとして、その科学者の持つ好奇心に敬意を表しているようにも思えて、ちょっとうれしいような気持ちがするのだ。
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