同じことを何度も繰り返して聞くだけの単調な尋問が、本作の底をずい分と浅くしている。エイリアンの世界についてなど、質問の仕方はいくらでもあると思うが、そういうことはせずに同じことを繰り返してい聞くだけで、信用できないから即、拷問というのは単純すぎる。映画的演出からそうなっているというよりも、捜査官が単なる無能にしか見えない。

そこが決定的に足りないから「見てくれ云々」とか「信頼と偏見云々」というのがいかにもわざとらしい宣伝文句に聞こえてやたらと空しく感じられるのだ。