コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] オデッセイ(2015/米)

100年くらい先に「奇跡の実話!完全映画化」というキャッチコピーで公開されていそうなほどリアリティを感じさせる本格SF。何より困難に立ち向かう科学の力を感じさせる点が良く☆1つ追加。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







限られた条件の中で、自ら知識を頼りに可能性を切り開いていく、その姿勢が好ましい。また地球と火星で同じ作業をしながらマット・デイモンに指示を出すNASAの描き方も良い。

本作の時代設定は明示されていないが、1990年代末の無人火星探査車パスファインダーの関係者が生き残っているという設定から、せいぜい今日から数十年くらい先になっているのだろう。火星への有人往復が数十年先に実現できるかはわからないが、そういう点からもあまり突飛な設定や技術だとか、空想的な何かとかが出てこないのはたいしたものだ。

現時点でも無尽蔵に使える資金と人材が確保できれば、本作で描かれているような火星探査はひょっとしたら可能なのかもしれない。そういうリアルさに立脚し、なおかつその土台にある科学に対して敬意を感じさせる。

見て良かったといえる一本。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)IN4MATION[*] Pino☆ カルヤ[*] jollyjoker[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。