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[コメント] 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015/オランダ)

アイディアが秀逸で、「そうきたか」という意外性が心地よい。そしてヒロインをめぐるドラマも温かで気持ちがいい。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト、いい話、悪い話で、主人公が直接手を下すことこそなかったが、依頼は完遂された。

この下り、てっきり娘と結婚したさに家族同然の男を死なすのか、それとも・・・みたいな感じで主人公が試されるのかと思ったが、そうはならなかった。

この辺り、単に自分の見込みが俗っぽいのか、或いはハリウッド流のハッピーエンドとはひと味違うヨーロピアンテイストということなのか、その辺はよくわからんが、すこーし苦いというか切ないというか、こういう結末も味わい深いものがあって、良い。

人生の満足感ともいえるし、諦観というか達観というか、そういう感じなのかなあ。ヨーロッパなんだけど、ちょっぴりアジアや仏教風への憧れというか、そういうものもあるのかなあ、なあんて考えてしまう。

またヒロインのジョルジナ・フェルバーンもスラリとしたスタイルの良さとセクシーな魅力があって、なおかつ健気さ、可愛さがあって、とっても良かった。

それに彼女を養女に迎えた家族、本編では父親と4人兄弟という男ばかりの登場だったが「養女にしなければよかった」とつい口走ったシーンの顛末は秀逸。あのシーンだけでも見た甲斐があると思った。

(評価:★5)

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