コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ウインド・リバー(2017/米)

ジェレミー・レナーが様々な思いをぐっと飲み込む渋い男を演じて良い。広大だが荒涼たる地を「保留地」とされ押し込められたネイティブアメリカンの姿が垣間見える良作。
シーチキン

たった一人でも、無念の死を遂げた娘を思い孤軍奮闘するFBI捜査官を演じたエリザベス・オルセンも良かった。

日本に住む我々にはわかりづらい点もあるのだろうが、最後の字幕のメッセージはネイティブアメリカンの少女が何らかの犯罪被害に巻き込まれていたとしても、それすら実態不明な状況にあることを、静かに告発しているのであろう。この点で、実話に基づく物語とした製作陣の心意気は、本作にも一本の、しっかりとした筋を通していると思う。

また全体としては地味で、雪に覆われた大地が舞台だが、それが返って主演級2人の好演を引き立てたように思う。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。