コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 真実(2019/日=仏)

歩いても歩いても』を連想させる、「言わずもがな」の家族の姿を描いた映画。その姿は日本的なものだと思っていたが、どうもそうではないらしい。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いかにもな大女優を演じたカトリーヌ・ドヌーブも良かったが、それ以上に心に残ったのはラスト近く、ジュリエット・ビノシェとあどけない娘の真実云々のやり取りだ。

大女優の母はともかく、脚本家の娘とその俳優の夫。この設定にこういう意図があったのかと感心する。少しの違いであざとさを感じさせかねないが、そうはならないのが名優の名優たる所以か。

「言わずもがな」の関係を、言わないで過ごすのが日本流で、はっきり口に出して相手に伝えて相互理解を図るのがフランス流かと思いきや、その口に出して言っていることが果たして真実なのか、その心の底にあるものを、口に出さない、或いははぐらかすようなやり方じゃないですか、それでも一緒に生きていくんですよね、と描いた是枝裕和監督の手法には敬服する。

洋の東西を問わず、しみじみとした家族の姿を描いた良作だと思う。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。