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[コメント] CURED キュアード(2017/アイルランド=仏)

冷静に考えると突っ込みどころの多い映画なのだが、新型コロナウイルスがパンデミックを引き起こし、日本全土に緊急事態宣言、中国、欧州、米国でも大都市封鎖という混乱に直面している時期に見ると、あまり冷静ではいられない。
シーチキン

新型コロナウイルスをめぐって、米中両国の醜い対立や、感染し病に冒された人を自己責任だと罵ったり、その家族を病原菌扱いにして排除するようなニュースが、現実に流れている中でこれを観ると、心底、恐ろしく、そして人の愚かさに絶望しそうになる。

ただ、噛みつかれることで感染し、凶暴になり人に噛みついたりして殺してしまうようなウイルスなら、そんなに感染者が増えるはずはないのだが、そこを感染者が未知の意思疎通手段で感染程度に留める人と、殺すまで噛みつく人とを選別しているという設定は、落ち着いて考えると相当に都合の良いものだというのが、唯一、救いといえば救いではある。(よくよく考えると、このご都合的な設定は大半のゾンビ映画に言えるような…)

まあ、この時期だからこそ観るだけのものはあった映画だった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ロープブレーク

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