[コメント] 世の中にたえて桜のなかりせば(2021/日)
つたないところはあるが、控えめなじいさんの、伝え残したいことがあるという思いが、しっとりと伝わり心地よい。宝田明の急逝が惜しまれる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
岩本蓮加はちょっとくさいところはあるが、現代の生きづらさを感じさせて、まあまあの好演。今後の可能性に期待したい。
3つのエピソードからなっているが、本作の主題はやはり反戦映画なのだろう。宝田明、吉行和子とも、それぞれ自身の人生とも重ね合わせたかのような所作と台詞は、ごく自然に受け止めることができる。この両名だからこそ、声高な説教臭さを完全に排することができたのだろうなあ。
あと、現代と過去をつなぐ不登校のあつかいも工夫されているし、桜のCGの使い方もよい。いずれも映画らしいと思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。