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[コメント] 返校 言葉が消えた日(2019/台湾)

言論の自由、集会の自由、結社の自由が封じられ、相互監視と密告が奨励される社会こそホラーそのものであることを、斬新な手法で表現したダーク・ファンタジーの佳作。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自らの罪に怯えて生きねばならぬことこそ、人の人生に絡みついたホラーであり、心底、恐怖をおぼえる。

自らの顔を失くさざるを得ない悔恨の情を抱えた少女はその後、どうなったのだろうか。密告を称えられた講堂で、一体何が起きたのだろうか。

唯一、生き延びた少年に希望は生まれたのだろうか。

衝撃的なほどに強烈な自由への熱望を感じさせた、力強い映画だった。

(評価:★5)

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