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[コメント] 千利休 本覺坊遺文(1989/日)

本作初見の時、私は何も知らないまま☆2だった。今、「へうげもの」を読み、それを通じて利休、古田織部、織田有楽斎を知り、さらに熊井啓監督を知り、再見し☆4。本作は萬屋錦之介のベスト、ではないだろうか。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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改めて、映画の奥深さを知る機会となった。何故、こういう映画になったのか、何故、監督はこういう演出をして、萬屋錦之介は、 三船敏郎は、こういう演技をしたのか。何故、加藤剛が出なければならなかったのか。何故、芦田伸介なのか、東野英治郎なのか、再見して、改めてわかった。

己が生き様を貫くとは、どういう意味か、時代の移り変わりとはなんなのか、その背景を知らずにわかる映画ではないと思う。

あとどうでもいいことだが、東野英治郎の最後の高笑いは、まんま「黄門さま」で、そのことがもの凄くうれしいですね。それともう一つ、有楽斎の最後に出てきた医者は、ひょっとして小林稔侍か?

この頃はクレジットに名前も出ない役者だったのかなあ。。。

(評価:★4)

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