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[コメント] 張込み(1957/日)

昭和30年代初期の時代風景にはびっくりさせられる。現代の鉄道関係者が見たら卒倒しそうな乗り込み方とか、電話が一般家庭に普及していないこと、東京−佐賀間が夜行の急行でも丸一日がかりとか、こ、これが日本か、という光景にはちょっと驚く。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ドラマの方は、二人の刑事の丹念な張込みぶりというよりも、犯人の元妻の、平凡な日常にひそむ激情、というのが主なテーマのように見受けられ、それを見た若い刑事が最後に結婚を決意するのだが、何でそうなるのかがわからず、いささか突飛な感じがする。

ただ、映画の最後でキャスト・スタッフロールが完全に終わった後で、蒸気機関車がゆっくり動き出してから「終」マークが出てくるラストにはちょっとびっくり。50年前の映画とは思えない余韻の残し方で、非常に印象的であった。

(評価:★3)

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