コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 修羅雪姫(1973/日)

70年代のエログロ路線の中身のなさをさらけ出すものでしかない。
シーチキン

タイトルからして、馬鹿にしたような映画だが、中身も相当馬鹿らしい。

出血量だけは派手だが、赤絵の具を溶いた水を大量に流しているだけで、見苦しいの一言。手足をばたばた切り離すのも、派手ではあったが、それだけしかなく、ストーリーは荒くて荒唐無稽に近いし、構成も演技もひどい。殺陣なんか、チャンバラともいえない代物。

それまでの時代劇が、重厚で様式美に重点を置いていたか、あるいは斬っても斬っても血が出ないチャンバラ娯楽であった、ということの反動からか、ともかく刀で人体をバラバラにしたり、血だけはじゃんじゃん流して画面を赤く染めるのがこの時期の一つの特徴になっているが、まあ、無残なものである。

なぜこれが、2003年の某映画館の「時代劇傑作選」特集に入っているのか、さっぱりわからなかったが、この後、『キル・ビル』を見て、その理由がわかった。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] おーい粗茶[*] sawa:38[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。