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[コメント] アワーミュージック(2004/仏)

老いたゴダールは、これからを生きることになる僕たちに噛んで含めるように人類について語る。わかりやすく、わかりにくく。わかりやすさは世界への愛、わかりにくさはゴダールとしての矜持ゆえか。爺さん、7割はわかんなかったけど、思いは受け取ったからな!
ロープブレーク

極東の僕らからは、やっぱり欧米は遠いんだな、と思った。 僕らにとって大戦は単発でも、彼らにとって戦争はギリシャやローマの昔から今現在まで連綿と続く歴史の途中駅のようなものなんですね。 仮にこの映画を全て理解できる知性/思考/知識が自分にあったとして、それが? って思っちゃうことが日本の、欧米からの距離なのか、不幸なのか、怠惰なのか、幸せなのか? 自分が世界史を生きていないことの、幸せと後ろめたさと強さと自由と疎外と無責任さとを感じる映画だった。だからって、「カギばかりで解決策が無い」。それでいい?いいの?

(評価:★5)

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