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[コメント] トータル・リコール(2012/米)

前作は、アクがいささかきつかった。アクが完全に抜き取られた本作は、正しいB級というかなんというか。
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







トータル・リコールなんで、記憶をテーマにした映画ではあるんですが、主人公が完全な記憶を取り戻すことを拒否し、今を生きることにしちゃったんで、記憶が主役から大道具くらいまでに格落ちしてます(前作はアクの強さばっかりを記憶していて設定は忘れてしまいました)。

記憶を主役のままにしておくと、映画ってB級っぽさを回避できるんですよね。記憶を探し続ける『ボーン』シリーズしかり、記憶に決着がつく『ブレード・ランナー』シリーズしかり。

それを、記憶主役映画の本家ともいうべき『トータル・リコール』があっさり捨てちゃった潔さにビックリです。

ただ、そのことによって、ブレード・ランナーな街並みにストーム・トルーパーもどきが跋扈するパクリな情景が活きてきて、大予算B級映画としての魅力が立ち現れてきたんじゃないでしょうか。脳みそに汗をかくんじゃないぞ、手に汗握れよっていう思想が完徹されている。

それはそれでアリだと、ケイト・ベッキンセールの活躍ぶりを見ていて、ちょびっとだけ思ってしまいました。

(評価:★3)

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