お約束のスーパーマーケットのシーンにニヤリとしつつも、見終わってみると、ワクチン会社のＰＲ映画かよという冷めた感想を抱く。というのも、個々のシーンの緊張感はあっても（実際はそれもあんまりないが）、映画全体を通した緩急が下手くそで萎える。最後のシーンでカタルシスがない。「行動主義」の映画だっていう高評価もあるけど、映画として「行動主義」を昇華できていないんだもの、高評価はできないよ。壁をよじ登る人垣の映像はよかったけどね。