[コメント] 海街diary(2015/日)
四姉妹が主役の映画かと思いきや、すべてを見まもり、すべてを受け入れてきた鎌倉の家が、実はこの映画の主役だったのではないかと思ってしまうのは、是枝監督が次に撮った作品が団地の映画だったからばかりではないだろう。
きれいごとじゃ済まない事柄を綺麗に魅せてしまうのは映画の力。 ありえないほど美しい四姉妹の設定を許せてしまうのは漫画原作ゆえの技(吉田秋生だからなおさらだ)。 そして物語に強度を与える樹木希林と大竹しのぶ。
それらをすべて可能にしたのが鎌倉の家の存在感だったような気がする。鎌倉の家ならすべてが許せる、そう思わせてくれた。本気で住みたくなった、すべての過去を許すために。
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