[コメント] バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016/米)
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ジェシー・アイゼンバーグが、『ソーシャルネットワーク』の世界の秀才Google創業者ザッカーバーグ演技のまま悪役レックス・ルーサーをやっているではありませんか。彼はゾンビランドからウディ・アレン作品まで多彩な演技ができることが証明済みですし、原作のコミックのレックス・ルーサーはいかにもな軍産複合体のオヤジなボスキャラなはずだから、これは意図的な改変&演出に違いありません。
ということはこの映画の隠れたテーマは反知性主義なのかぁ‼ ←巷間言われているところの反知性主義(=バカが居直って偉そうにしている)ではなく、原義の方の反知性主義(=カトリシズム的権威と化した知識エリートに対するアンチ)の方です、はい。
シンギュラリティ実現に奔走する知性主義に、スーパーマンとバットマンが恩讐を超えて共に立ち向かう!助っ人は野生の象徴アマゾン族王女ワンダーウーマンだ。反知性主義万歳!森本アンリ先生大喜び⁉
う〜む、なんてマニアックなんでしょう。でも考えてみればインフォバイオマティクス側からの軍産複合体吸収はかなり怖い。マジヤバイ。
この作品、興行的には大失敗が伝えられていますが、続いて欲しいなあ。次回作がもしあれば、ベン・アフレックがメガホンを持つという噂もありますが、この路線、掘り下げて欲しいです。
硬派なテーマに挑んだチャレンジ精神に★5にしたいところですが、シナリオ的にもまだまだ作り込めるはず。★5は次回作に取っておきましょう。頑張れ、スーパーマン&バットマン。俺は最後までつきあうぜ!
[丸の内ピカデリーにて劇場鑑賞]
結果として米大統領選は、世界の警察ヒラリー対孤立主義トランプだったと思いきや、トランプのまさかのバノン斬りで孤立主義改め、反知性主義大統領トランプが露呈。孤立主義の権化はサンダースだったのね。ワンダーウーマンはイヴァンカだったのか。
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