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[コメント] ドラえもん ぼくの生まれた日(2002/日)

世界中の「のび太」たちへ。
ダリア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







恐らく多くの子供が一度は考えたことがあるだろう、「僕(わたし)は本当の子供じゃないんじゃないか・・・」と。

私自身、子供の頃にそんな想像してた。「私の本当のお父さんとお母さんは、お金持ちでとっても優しくて、離れ離れになった実の子(私)を見つけ出したら涙ながらに今までゴメンね、とか言ってくれて・・・」などと勝手な妄想を膨らましたりしたもんだ。

子供を産んだ今になって考えると、妄想とはいえ両親に申し訳なかったと心から思う。実際、自分の息子が「ぼくの本当のおかあさんは違うひとなんだ」って考えていたら心底哀しい。

この作品を観て一番ジーンときたのがパパの姿。

産気づいたと聞けば慌てふためき、病院に駆けつけて我が子と対面。可愛くて可愛くてたまらない、甘いあまーいパパの表情。心の中では「サルみたい」と思っているのかいないのか判らないけど、他人(と言ってもこの場合、未来ののび太は決して他人ではないのだが)に「サルみたい」と言われれば顔を真っ赤にしてムキになって怒る。いいなあ、こんなパパ大好き。

子供と対面した、一生忘れられない輝かしい日を忘れる訳ないじゃな〜い、子供に見つからない所で親はコッソリ誕生日パーティの仕度してるもんだよ。

「お母さんはすぐ怒る、ぼく(わたし)の事なんてキライなんじゃないか、ぼく(わたし)は本当の子供じゃないんだ」って悩む、世界中の子供達に是非観て欲しい作品。

まあ、私がこの映画を息子と一緒に観に行って、ビービー泣いてた私の顔を覗き込んだ当時6歳の息子は「わけわからん」って顔してたけどね・・・。トホホ。君も自分の子供が産まれたら、こんなパパになってね。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)プロキオン14 まー[*] tkcrows[*] sawa:38[*] ナム太郎

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