[コメント] ボーン・コレクター(1999/米)
最初私は、この映画がアシュレイ・ジャッドが出ているんだと思っていたんですよ。だからアンジェリーナ・ジョリーだとわかったときにはうーん、ちょっとがっかりだな、とあきらめ気分だった。ところが、出だしのパトロールシーン(第一殺人事件の発見あたり)から、やってくれた。オンナっぽくないといっては失礼かもしれませんが、変な色気を出さず、しっかり警官になっていてすごく好感がもてました。まったく経験のない鑑識の仕事をやる迷いや、父のことでの心の傷などもとても自然に伝わってきました。よく考えたら彼女の出演作を見るのはこれが初めてなんですが、ほかも見てみたい、と思いますね。
さて、デンゼル・ワシントン。なんでこんなにうまいの〜!いやー、役者ですよねホント。今回も期待が裏切られなかったのでシアワセです。途中発作を起こす場面もハラハラしましたが、ラストシーンのちょっと手前の格闘でも、硬直した体そのままの演技は「スゴイ」の一言でした。地味なところかもしれませんが、いや、これができなかったら映画そのものが崩れるわけですから、たいへんなことですよ。
ほかにも何人か同じご意見の方がいらっしゃるようですが、私も犯人にはちょっと不満が残りました。別に役者さんとか演技がまずいとかそういう問題ではありません。これだけのことを、そういう理由で?という疑問が・・・。まぁ、それだけ犯人の心の傷が深かったということでしょうか。でも連続殺人は連続殺人自体が目的だったりすると狂気を感じさせるのでより観るものを恐怖に引きずり込むと思うんですよね、個人的には。これは『フロム・ヘル』のときも思ったなー。連続殺人には理屈をつけすぎるとつまらなくというか、理性で理解してしまうのでちょっと面白みがなくなっちゃう。犯人がまだどんな人物かわからず、次々と犠牲者が出てるあたりでは、理屈もないし心底怖い、という気持ちがわいてくるんですよね。その気持ちを消してほしくなかったなーとは思います。
なんにしても、まぁ人の恨みを買うと怖いよ、ということが言いたい映画だったのかな、と。
・・・ちょっと勘違いしてますかね?
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