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[コメント] 大いなる陰謀(2007/米)

説教がましい映画だけどね。
たろ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







政治色コテコテの映画。 全編がアフガニスタンのストーリーを除いて、政治論争、つまり会話の積み重ねで構成されている。なので、アメリカの政治・対テロ戦争の現状に興味が無いと、タダの説教臭い映画に感じるかもしれない。

私に関しては非常に関心のある分野だったのだが、この映画自体が「ただの問題提起」で終わってしまっているのが惜しい点であると思う。しかしながら、私が持っている独自の戦争や政治に対する概念を、この映画は結構真正面から描いてくれている。なので非常に共感する部分も多い。しかしその反面、これが映画である必然性をあまり感じないのも事実だった。「そこまで言って委員会」の豪華キャスト映画バージョンといったことか。

映画として楽しむというより「ふむふむ、なるほどねぇ」と感じる政治映画。いかにも説教臭いセリフを押し付けられ続けられるが人間の色々な意見が聞けて面白い。92分の短尺も、この政治論争をひたすら2時間続けられるよりはマシであるし、こんなもんだろうという印象。

キャストは豪華なんだけど、この系列の映画でこんな豪華にせんでも・・・って思う。メリル・ストリープは◎。

なんだかんだ言いつつも、結構面白かったぞ。でもカップルで観にいく映画ではない事は確か。個人の戦争・政治に対する個人的意見を確かめる意味で観るには丁度いい材料ではないだろうか。

85/100

(評価:★4)

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