男はみんなおっぱいが大好きという日本男児の総意を叫んでくれた事に対して（笑）

まぁそれは冗談として、予備知識はキャストくらいのスタートラインで観たので家族の関係性が把握できない居心地の悪さと、雰囲気がガラリと変わった後半30分は唖然でした。相変わらず家族ってテーマを懲りもせず撮ってる是枝さんだけど、ここまでよくネタがあるもんだと毎回関心させられる。家族は結局他人同士の集合体だと言っておきながらそれでも切り離せない「何か」を描き続ける。結局まだ答は見つからない。いや、見つける気がないのか、そもそも無いのか、探し続けるのが正解なのか。作品ごとに深みを増してますます見逃せない監督になってきました。

しかーし気になる点も。警察にお世話になったら一発アウトの状況で万引き決行なんて普通やらないでしょうと。リリー・フランキー、『ぐるりのこと』の頃に比べて痩せたなーとか、松岡さんが客寄せパンダ程にしか機能してなくて勿体ないとかあるけども、全てがラストの安藤サクラ泣きに帳消しにされちゃうのよね。

樹木希林は晩年の存在感を放ち、脇をリリー他家族が、色気担当は松岡が、柄本明、森口瑤子、高良健吾他キャストも本当に素晴らしく役者をちゃんと立たせてくれてる是枝さん。これからも頼んますっ