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[コメント] L.A.コンフィデンシャル(1997/米)

複雑すぎるストーリーだが理解しきれてなくとも、謎がどこかでなんとなく繋がっていく高揚感と3人の刑事が手を組んでいく流れに興奮を禁じ得ない。映画的な高揚感を随所に与えてくれるしテンポも早いので140分あっという間。100/100
たろ

**ネタバレ注意**
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複雑すぎるストーリーだが理解しきれてなくとも、謎がどこかでなんとなく繋がっていく高揚感と3人の刑事が手を組んでいく流れに興奮を禁じ得ない。映画的な高揚感を随所に与えてくれるしテンポも早いので140分あっという間。

特筆したいのは3人のキャスト。最強すぎるメンツ。どいつもこいつも顔面に性格が現れまくっている。スペイシー、クロウ、ピアースの順にクレジットされているがこの順番に長けた演技を披露。(しかも最初にクレジットされたスペイシーが終盤前に退場という驚き)スペイシーなんて声のトーン、表情の切り替え、瞬きのタイミングまで全部完璧。死ぬ時のシーンなんて、もし自分が役者ならバイブルにしたいぐらい。死んだ後の顔も、カメラが若干動くから静止画ではないだろうしスゴイ。クロウはあの純粋な目とそれに反するゴツい体という個性の強いバドを演じていたがこれも上手い。ピアースは上の2人が強烈すぎて埋もれがちだが、エドの成長物語を体現した功績は大きい。序盤でダドリーから託された内の2つ「更生の見込みのない悪人を背後から撃てるか」「正義のために証拠を捏造できるか」を最後にやってのけるシーンもニヤっとしてしまう。ダドリーを背後から撃ち、死人に口なしをいい事にダドリーの自白を虚偽証言して出世。そしてダドリーはロスの名誉のため英雄と扱われる。まさにタイトル通り「ロスの機密」につながるわけである。

ナイトアウルの犯人のカーライルが序盤で死んだり、ショットガンのポンプアクションであったり、ロロ・トマシだったり映画としてホントに楽しい刑事ドラマだった。

(評価:★5)

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