[コメント] デモンズ3(1989/伊)
ヴィヴィッドな映像、流麗なカメラ・ワーク、琥珀に閉じ込められたかのようなライティング、どこをとってもミケーレ・ソアビ監督の才気に目が眩む!
この映画を見ると、イタリア映画界にとんでもない逸材が現れたという気になる。しかしミケーレ・ソアビは、家庭の理由から、わずかな本数の作品を残して引退してしまったとか・・・まったく惜しい。
この映画、できれば完全版(102分版)で、かつ良い状態のプリントで見てほしいもの。米アンカーベイのDVDが素晴らしい。製作担当をしている彼の師匠ダリオ・アルジェントも素晴らしい映像作家だが、ミケーレ・ソアビの方が映像的な語彙を豊富に持っているのでは?キース・エマーソンや ゴブリンの音楽をバックに、カメラがなめらかに動くかと思うと、突如としてスロー・モーションや駒落としが入り込む。こういった小技が陳腐にならないところが凄い。 主役格のアーシア・アルジェントやヒュー・クァーシーも強烈(ヒュー・クァーシーは、『スター・ウォーズ エピソード1』の時より遥かにうまく見える)。 惜しむらくは妙な怪物がやたらと出てくるところ。どうもウルトラ怪獣っぽくて困ってしまう。もう少し出し惜しみしたらよかったのに。
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