[コメント] リトル・ミス・サンシャイン(2006/米)
旅の前も終わった後も、一人一人はほとんど何も変わっていない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もちろん、死んでしまったおじいちゃんを除けば、の話ですが。
一人一人の置かれた状況はほとんど何も変わってないし、人間的にすごく成長したとか、そんなふうでもない。お父さんはサクセスしないサクセス主義者のままだし、おじさんは人生に敗北したインテリで、お兄ちゃんの夢は叶わないし、オリーブはミス・サンシャインにはなれない。
人間なんてそんなものである。自分じゃすごく変わったつもりでもめったなことじゃ変わりゃしない。でもこの映画が愛しいのは、それでもそこには愛がある、というささやかな事実をそっと見せてくれるからだ。
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