主人公がだれかに殺される、ということが最初からわかっている展開。

もしこの冒頭がなかったら、見終わったあとにかなりイヤな感じが残ったろう。

あそこがあるおかげで、「誰に」やられるか、というサスペンスを与えてくれるだけでなく、主人公の死に対する心の準備をさせてくれる。

最初から死ぬことがわかってる主人公だったら、少々ケッタイであっても、つづけざまにヒドイ目にあっても、「そーかそーか」という気分に。死ななかったら死なないで満足が、死んだら死んだで別の満足が。

今さら言うまでもないでしょうが、ケヴィン・スペイシー。軽さと重さの絶妙なバランス。