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[コメント] シッピング・ニュース(2001/米)

映画自体のメッセージとは違うかもしれないけど、私がここで感じたのは、人を理解することがなんて困難なことか、ってこと。
イライザー7

ケイト・ブランシェットの妻が、何を考えているのかわかんないのも、ジュディ・デンチが結局どんな人かわかんないのも、ケビン・スペイシーなんか自分で自分がどんな人間かも全然わかってないのも。

映画を見終わった後すっきりしないのは、映画が終わってもやっぱり彼らの考えていることがわからないからだ。ケイト・ブランシェットの役柄に、何となく不満を抱いている感想があるのも、映画を見ても、この人物を理解した、って気にならないから。

でも、世界はそんなものじゃない?精一杯わかろうとしても、わからなかったりピントがずれてたり。そんな中、一生懸命物語を紡ぐんだよ。

主人公が自分の家の歴史を知りながら、自分の住む町を理解しながら、少しずつ自分を知ろうとしたように。

(蛇足ですが、いわゆるハリウッド映画に対する私の不満は、わかりすぎる、って所です。)

(評価:★4)

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