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[コメント] 天使のたまご(1985/日)

発表から20年近く経ったが、今でも見劣りしない作画レベルに驚き。日々進化するアニメの世界においてこれは驚異。スタッフが次々と逃げ出した(ついでに『ラピュタ』製作のために人員整理)という執念の一作。
ガリガリ博士

イノセンス』公開記念で本作の関連書籍が次々に復刊。「小説」にはじまり、ほとんど入手不可能と思われた「絵コンテ集」「絵本」「イメージボード集」。ファンにとってこれほど嬉しいことはない(天野喜孝ファンも喜んでいる?)。押井守の絵コンテでいつも感心するのは、各カットのイメージがすでにカッチリと決まっていること。そして絵も上手い。これから絵を作っていくアニメーションにとっては当たり前なのかもしれないが、実際に絵コンテを見ればわかるだろう。

没カット002,004について。非常に見てみたかったカット。絵コンテからもそのダイナミックさが伝わってくる。これが実現していれば伝説になったシーンではなかろうか。うーん、実に惜しい。

巻末に収録された当時の宮崎駿のコメントも興味深い。「作家になるな」「アニメーションは通俗であるべき」とのお言葉です。

(評価:★5)

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