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[コメント] 男はつらいよ 望郷篇(1970/日)

ばかだね〜寅さんは・・・ タイトルがしめすように、車屋は寅さんにとっての故郷であり、『男はつらいよ』は日本国民の故郷のようだ。
寿雀

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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お金を借りに来た寅さんを「地道な暮らしをと」諭すさくら。反省の色が見えた寅さんに結局お金を渡す。反省したかと思いきや、外に出るなり舎弟に「タクシー呼べ、タクシー」って、おい寅次郎!!本当にばかだね〜寅は!

望郷編の逸話・・・長山藍子が寅さんと池の傍らでしっとりと話し合うシーンで、山田洋次は額に手を当ててじっと考えてしまった。気心のしれたキャスト、スタッフは監督をそっとしておく。そんな状態が2,3時間続くのを知っているからだ。何気なく渥美清長山藍子は無駄話をしていた。渥美清が何気なく拾ったワラ屑を池の水につけセットの地面に文字を書く。長山藍子も無意識にワラ屑を取り上げセットの地面に文字を書く。そんなことしているうちに、撮影再開となり監督は「このシーンはさっきのでいきましょう」キョトンする二人「さっきのワラ屑・・・親近感が出ていいから・・・」と監督は言ったそうだ。 スタッフ、キャストの面々は、何てよく役者を見てるんだろう驚いた。山田洋次はそんな監督であり、そんな風に『男はつらいよ』は作られていった。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぱーこ[*] ナム太郎[*]

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