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[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)

文化の無理解と誤解。「サヨナラ、ハラさん!」「めりい・くりーすますぅ、ろーれんすさん」。あと、当時の日本陸軍で同性愛はタブーでない。見誤れなきよう。
leiqunni

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







http://tateno.txt-nifty.com/blog/2013/02/post-70d9.html

上記ページに原作の説明があるので見るよろし。

・セリアズは撃たれたのに?→ヨノイは審判長に「陪席を務めさせていただきます」と言っています。 これは同席するの謙譲語ではなく「陪席裁判官」を務める、でしょう。 セリアズの法定は、ジャワの指揮官の元部下を率いゲリラ線で輸送隊を襲撃したから死罪か、 英国兵士して正規の交戦行為かつ(村民が殺されるから)投降したから捕虜かです。 銃殺刑なのに空砲で「やられたよ」のつぶやきの後ろからヨノイが歩いてくるのは、 所長が内田裕也だから。か。兵士一人生きても死んでもどうでもいいので、 審判長の面子を立ててとヨノイの希望を受ける方便だったのでしょう。

・オランダ人とジョニー大倉は?→デ・ヨンは「ホモではない」からローレンスを介してハラに、 イギリス人に掘られないよう助けを求めてます。その後も悪夢を見たりで、 カネモトの首が切り落とされた後、舌を髪切っての自殺は相思相愛の後追いではなく、 加害者の切腹斬首を被害者にまで見届けさせる&に極まった、 遺贈な日常に耐えきれなくなったからだと思います。おホモだちでなくとも、 ローレンスも言うように「ホモでなくても男のつながりを強くする」ので、 デ・ヨンは決してカネモトを憎悪していないのにもかかわらず、死刑になるのは気が狂ってしまう。

・ヨノイが稽古頑張る→セリアズに「俺は強いんだ」と顕示。ホモの迷いを断ち切るため?捕虜が怯えてるなら止めよう。から違う。

・ジョニー大倉→朝鮮属であるカネモトが捕虜に手を出したからの刑罰。 むしろ日本陸軍隊は同性愛は大らかだった。ハラも「紀律がなっとらん」と風紀乱れを問題にしている。 下官がセリアズを暗殺しようとしたのも、ヨノイのセリアズへの好意が認めてこそ。 同性愛が言語道断なら、上官をホモ扱いする暗殺未遂を企もうか(嫉妬も会ったかもね)。 カネモトは名誉の切腹でありハラは遺族に年金が払われるよう。捕虜が先に帰ろうとしたのヨノイが怒ったのは、 英霊を送る空砲を撃つの待たなかったから。ホモの処刑yか切腹した兵士の弔いか。

・ラジオは誰が持ち込んだのか?→わからない。真犯人もハラの方便かも。

・最後のハラは命乞い?→そんなふうに考えてしまうあなたには、この映画は向いてないです。 ローレンスは「サヨナラ、ハラさん」と言います。日本語の「サヨナラ」には決別の意味が含まれます。 そもそもローレンスは「私なら釈放します」と反語でどうしようもないと言っています。

(評価:★4)

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