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煽尼采さんのコメント: 点数順

★4幻の光(1995/日)ディープフォーカスは制作者による視線の誘導から観客を解放する半面、下手をすると「解放性」が平板さや無関心に転じ、死んだ画面にも。ロングショットと、類似した構図を繰り返す本作もその危険を犯しているが、その距離感と静謐さは主題と馴染んでもいる。 [review][投票(1)]
★4ミスター・ロンリー(2007/英=仏=アイルランド=米)映画的細部の豊かさ。この世を越えた自由に憧れる、物まね芸人達とシスター達。主人公が真似るマイケル・ジャクソンは、劇中にも登場する黒眼鏡と黒マスクで顔を隠し、他人の視線への敏感さを覗わせていた。彼の死は、本作の印象を幾らか変えた気がする。 [review][投票(1)]
★4狂熱の季節(1960/日)これは巧い。乱暴にカメラを振り回しているように見えて、細部の音の演出まで的確。主人公の無軌道な行動には吐き気を覚える面もあるが、彼の無法な躍動性が映画的活気をもたらしているのもまた事実。連続噴射するエネルギー。 [review][投票(1)]
★4裏切り者(2000/米)電車の映画。どこか『ゴッドファーザー』part1・2を踏まえた様子も窺える。主人公の境遇の卑近さと裏社会の黒さや、人間関係における信頼と敵意。それらの緻密な描写から醸し出される雰囲気がいい。 [review][投票(1)]
★4許されざる者(1959/米)オードリー・ヘップバーンが可愛いらしく、妙にハイレベルなアイドル映画として観ても楽しい。だがアイドル映画と呼ぶにはどこか倒錯的で歪んだ面が覗けて見える点にも惹かれる。 [review][投票(1)]
★4バートン・フィンク(1991/米)感覚的で不条理、を理詰めでやってみせたような完成度の高さが、唯一の不満点。だが何か癖になる味わいがある。 [review][投票(1)]
★4ラスト、コーション(2007/米=中国=台湾=香港)冒頭から始まる、緊張感に充ちた視線、視線、視線の交錯。登場人物たちの視線のぶつかり合いのみならず、観客の視線の誘導の仕方までもがストレート。この徹底した視線の集束による、ショットの密度、強度。 [review][投票(1)]
★4リボルバー(2005/英=仏)revolve=「あれこれ熟考する/何かを軸に事が展開する」。「騙し」という名の回転式拳銃によるロシアン・ルーレット。攻守どころか主客も転倒する思考迷路。フラッシュ・バック/フォワードの多用、観客に「熟考」の暇を与えぬ編集による、イメージの撹乱。 [review][投票(1)]
★4あにいもうと(1953/日)逃げ場の無さと、軽やかな逃走との両義性としての川の存在は、この映画の通奏低音。一瞬、繋ぎ間違いかと思えるような時間の撹乱も、この濃密な愛憎劇をどこか超越的な視点から見下ろす成瀬の眼差しの表れだ。 [review][投票(1)]
★4黒い家(1999/日)画と音の不気味さ・違和感・悪寒を極めようという偏執的な拘りだけの映画であり、この拘りの細かさ、その映画小僧っぷりには、お話のいい加減さなどどうでもいいと思わせる力がある。可笑しさと気色悪さも未分化な原初的な異物感が全篇を塗り固める。 [review][投票(1)]
★4静かなる決闘(1949/日)柵、雨、光。 [review][投票(1)]
★4包帯クラブ(2007/日)革命!包帯とは連帯である! [review][投票(1)]
★4潜水服は蝶の夢を見る(2007/仏=米)眼前の対象に働きかける事が出来ず、視覚と聴覚、記憶と想像力を頼りに紡ぐ経験。この主人公の境遇は、映画の観客が置かれる状況にも少し似ている。言葉の価値を「目に見える」形で表現し得た映画としては、『華氏451』の十倍以上素晴らしい。 [review][投票(1)]
★4大列車強盗(1903/米)舞台劇のような平板な構図と、遠近感を活かした優れた構図が、当然のように連なる生硬さには、やはり時代というものを感じはする。それにしても銃という物は、フレームの内と外の間に出来事を展開させる点では、優れた小道具(真似しちゃダメだけど)。 [review][投票(1)]
★4まあだだよ(1993/日)ひたすらに優しい映画であり、それが、老いた自分自身への優しさのように見える所もあるのは否定しないが、それは自己愛というより、黒澤が最後に辿り着いた「くつろぎ」のように感じられる。 [review][投票(1)]
★4トレーニング・デイ(2001/米)ホイト(イーサン・ホーク)がこの一日でTrainingさせられた事とは何か。 [review][投票(1)]
★4パリところどころ(1965/仏)個々の短篇に於ける<室内/街中>の切り替えによるドラマの転換の仕方が面白い。街を歩く場面は、時にシークェンス間を繋ぐ転換点、また或る時はそれ自体がシークェンス、等々。 [review][投票(1)]
★4題名のない子守唄(2006/伊)音楽、ショット、編集の見事な三位一体。そして「転倒」や「身を傾ける」というアクションの反復による主題の描写。とはいえ、前半謎だらけのサスペンス調にしたのは、感情移入という点ではややマイナスか。二度目の鑑賞時の方が乗り易い。 [review][投票(1)]
★4女帝[エンペラー](2006/中国=香港)『ハムレット』では端に置かれた敵役の愛憎を前面に出し、出来事の因果関係や内容は大胆に改変しながらも、原作を構造的に読解し、‘仮面’という主題を抽出した見事な翻案。(原作のネタバレ有⇒) [review][投票(1)]
★4マンダレイ(2005/デンマーク=スウェーデン=オランダ=仏=独=米)「この国はまだ黒人を受け入れる準備が出来ていない」――本作の三年後、初の黒人大統領が選出された。が、アメリカの或る街では、彼が暗殺される日が賭けの対象にされている。 [review][投票(1)]