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煽尼采さんのコメント: 点数順

★213/ザメッティ(2005/仏=グルジア)渋いモノクロ映像の香気で酔わせつつ、音楽が挿入される頃合いやその曲調は、現代的でクール。そのハイブリット感は面白いが、肝心の賭けの場面も盛り上がらぬまま尻すぼみ。脚本と演出が、映像のムードに微温湯のように浸り、仕事をしていないからだ。[投票]
★2ナンバー23(2007/米)「ここにも23!」の繰り返しの域を出ない。数に執着する人間の性や執念、数への強迫観念がいかに生活を侵していくか、等々のアイデアで魅せてほしい所。劇中の「哲学上の問題は、自殺するか否か、らしい」は、カミュの『シーシュポスの神話』からの引用? [review][投票]
★2兜王ビートル(2005/日)映画館じゃなくニコニコ動画で流れていたら傑作と呼ばれたかも知れないなこれ。ちっこい悪の親玉が幼児番組風で心が和む。映画全体より南部虎弾の一発芸の方が笑えるのが何とも。[投票]
★2H story(2001/日)悪い意味で、映画の限界に行ってしまった映画。辛うじて映画たり得る境界から滑り落ちかけた様を映画として提示するという傲慢。 [review][投票]
★2ワールド・トレード・センター(2006/米)英雄が英雄を救う話。普段は災害や犯罪と無縁に暮らしている人々の存在は、奇麗に脱色されている。故に、あの海兵隊員の存在が、全てを米国政府のマッチポンプに思わせる。[投票]
★2ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日)ヒロインの呟く、「物書きになりたかったけど、私の文章は最悪」、「自分の足とか、つまらない写真ばかり撮って」。まさにこの映画の事。「何をすればいいのか分からない」、そんな憂鬱な浮遊感と、一瞬の甘美な時。それに感応できるかは、微妙な所。[投票]
★2レディ・イン・ザ・ウォーター(2006/米)世界規模の問題を、お困りご近所レベルで解決?一見すると、素朴すぎるほどに物語(ストーリー)を信じているが、映画的には実は、CGの説得力を最も信じているのでは。所謂「ベタな話」への愛情はいかにもシャマラン的だが、これでは甘い、弛緩しすぎ。 [review][投票]
★2ハチミツとクローバー(2006/日)「アートの世界っぽい」だけの世界観にウンザリ。「まっくろくろすけ」みたいな猫も意味不明。唯一、色んな意味で「本物」らしく見える蒼井優のふわふわした存在感だけは愉しんで観られる。[投票]
★2亡国のイージス(2005/日)邦画としては、映画的な盛り上げに頑張っている方?むしろそれ故に、青臭い脳内戦争臭が...。(『機動警察パトレイバー2』パクリ疑惑について→) [review][投票]
★2セルラー(2004/米)普段から、携帯が鳴ると妙に不安になる電話恐怖症の僕としては、現実の、携帯電話の存在そのものの方がサスペンス。 [review][投票]
★2人形霊(2004/韓国)イム・ウンギョンの愛らしさ。それが唯一、この映画を、娯楽の面でも、主題の面でも、救っている。あとは全てがB級である。哀しいほどに。 [review][投票]
★1秒速5センチメートル(2007/日)恋人たちの「距離」を描くという事。その距離(=空間)が投影される背景美術の、アングル、色彩、構図の完成度。だが、それを単なる綺麗な絵以上にするべきキャラクターがペラい。中学生のポエムのようなナレーション等、その退屈さとむず痒さは拷問の域。 [review][投票(5)]
★1恋のエチュード(1971/仏)観るべきところが皆無だとはさすがに言わないが、やはり僕にはトリュフォーは鬼門。吐き気を催すほどに退屈。 [review][投票(3)]
★1死刑台のエレベーター(2010/日)わざとセピア色に古びさせたようなテイストが何やら贋作じみた胡散臭さを漂わす。完全に現代を舞台としておきながら雰囲気は昭和という違和感が面白さにまで至っているとは思えず、「大佐」の登場や町の少女のシーンに見られる擬似外国映画風の作りが噴飯物。 [review][投票(3)]
★1エクソシスト・ビギニング(2004/米)羊たちの沈黙』に対する『ハンニバル』の立ち位置に、よく似た映画。一見、視覚的には本家よりもより現代的に洗練されているように見えなくもないものの、要は小手先だけでカッコつけてるだけで、物語同様に、画面の深みでも負けている。 [review][投票(3)]
★1Seventh Code セブンス・コード(2013/日)アデルの恋の物語』ですかと思わす一方的な恋に狂う前田敦子がガラガラと喧しい音を響かせて引き摺るキャリーバッグが甲虫の背のように彼女と一体化して見える、そのモンスターぶりに期待させる序盤からの失速。 [review][投票(1)]
★1劔岳 点の記(2008/日)要は、「山」よりも「人」を捉えることに専ら意識が注がれているのだ。会話が途切れなく続くシーン構成や、周りの空間より人物に寄りがちなショットも、全てそうした制作姿勢の結果だろう。 [review][投票(1)]
★1エラゴン 遺志を継ぐ者(2006/米=英)出がらしの出がらしの出がらし。脚本というより「剣と魔法の物語」の基本形を早回しで見せられた観。生まれながらに“指輪物語”はおろか、旧約聖書より埃を被っている。[投票(1)]
★1案山子/KAKASHI(2001/日=香港)和製『ペット・セメタリー』?案山子というより、巨大藁人形といった印象。演出と脚本の甘さは、脳味噌の代わりに藁を詰め込んだ者の為せる業の如し。 [review][投票(1)]
★1BROTHER(2000/日=英)ウィットを気取った台詞の寒々しさと、ウェットすぎるヤクザ像。「アメリカ人に、カッコイイ日本人を見せてやる」という気合いの空回りが却ってイエローモンキー振りを発散する矛盾。見ていて何か、恥ずかしい。音楽も、いつにも増してウルサすぎる。 [review][投票(1)]