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煽尼采さんの人気コメント: 更新順(12/30)

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★3クロユリ団地(2013/日)前田敦子の、仄暗い情念の求心力や、幼児のような無防備さ脆さが、繊細に様々な感情を描く。その女優感は、作品自体の新味の無さを相当に補っている。感情を昂ぶらせるシーンでは、AKB時代の連想で、そのまま過呼吸にならないか心配になったけれど。 [review]けにろん[投票(1)]
★4秋菊の物語(1992/中国=香港)法と情。 [review]寒山拾得, りかちゅ, tredair, ぽんしゅう[投票(4)]
★3あの夏の子供たち(2009/仏)観ているこちらも「この時間がずっと続いてほしい」と思える幸福感に充ちた家族の光景。末娘と次女が父と一緒になって発散する溌剌としたエネルギー。父の映画製作と同じく、本作自体も多忙で活発なリズムを刻む。時間を追い、時間に追われて進む人生。 [review]サイモン64, 3819695[投票(2)]
★3エレニの旅(2004/ギリシャ=仏=伊)「水」が隔たりの象徴として反復される演出も含めて、美しさの反面、どこか空々しい。主体性が希薄なエレニは、多用されるロングショットの風景の一部としてしか存在し得ず、祖国の悲劇の為の泣き女という、抽象的な象徴の域を出ていない。 [review]赤い戦車, ゑぎ, けにろん[投票(3)]
★5リパルジョン・反撥(1965/英)心理を、視聴覚的空間性の問題として捉え、演出すること。その濃密さ。モノクロームの画面が、その純粋性をより際立たせる。 [review]DSCH, けにろん, 赤い戦車[投票(3)]
★4コロンブス 永遠の海(2007/ポルトガル=仏)永遠の語らい』を想起させるが、よりシンプルかつ幸福な映画。世界への出航の地・ポルトガルと、世界から移民が集まる地・アメリカという両極を結ぶことによる、時空の結合。「郷愁」によって世界へと開かれるという、回帰と離脱の同時性。 [review]赤い戦車, moot[投票(2)]
★3隠された記憶(2005/仏=オーストリア=独=伊)「扉」の内/外の劇。個室、エレベーター、トイレ、等々で際限なく繰り広げられる、他者の排除、或いは逆に、一所に他者と閉じ込められることを巡るサスペンス。 [review]DSCH[投票(1)]
★3夢(1990/日)オムニバスというより、一人の主人公による時空を超えた旅。夢というより、自然観や死生観を描いた寓話。題名は『花』が相応しいかも知れない。散っては再び咲き誇る生命。 [review]けにろん[投票(1)]
★4黒い太陽(1964/日)多分にバタ臭い演出家・蔵原の自己諧謔を感じさせる点は『狂熱の季節』以上。もはやユーモアの域を突き抜けて凄惨でさえある。いつも‘汗’を効果的に画に取り込む蔵原だが、今回は黒人兵の黒い肌に点々と光る汗が印象的。この映画の不快さと、その批評性。 [review]太陽と戦慄, ギスジ[投票(2)]
★4パリところどころ(1965/仏)個々の短篇に於ける<室内/街中>の切り替えによるドラマの転換の仕方が面白い。街を歩く場面は、時にシークェンス間を繋ぐ転換点、また或る時はそれ自体がシークェンス、等々。 [review]赤い戦車[投票(1)]
★4一瞬の夢(1997/中国=香港)人生の空虚さを埋める気さえ湧かないほど空虚なままに、雑然とした町を漂う青年。彼と何の接点も持とうとしないように流れる放送。映像と音とが、全く別の時間上を往く、この徹底的な空疎。だが映画的には、豊潤な色彩と時の密度に充たされている。 [review]ナム太郎, ぽんしゅう[投票(2)]
★3裸足の伯爵夫人(1954/米)視線の中の、抽象的な存在としてしか生きられぬ女。 [review]けにろん[投票(1)]
★3マン・オブ・スティール(2013/米)予告篇に漲る異端者の孤独と悲哀に期待したが、ほぼ予告で出尽くしていた観。一方、種族存続という「崇高」な使命を自ら担う敵方の哀しみをも抱え込む面も。一瞬で長距離を移動するアクションの速度と強度に自然と拳が固くなる。3Dで観る価値あり。 [review]3819695, 死ぬまでシネマ, けにろん[投票(3)]
★2ももへの手紙(2012/日)全てが既視感ありすぎるキャラクタリゼーションとプロット。唯一、或る意味驚きのある、妖怪三人組のあまりにもDQNな言動が苛立たしい。演出意図は明らかながらも、観客に対する説明責任を果たしていない画。 [review]3819695[投票(1)]
★3ナバロンの要塞(1961/米)少数精鋭による、難攻不落の要塞の攻略、という男児的浪漫全開の物語ではあるけれど、その実、戦争というものへのシニシズムに充ちたドラマ。次々と危機が襲い来る展開は飽きさせないが、それらを乗り越える過程にもどこか苦味が漂うのだ。 [review]緑雨, Orpheus, シーチキン, ゑぎ[投票(4)]
★2TIME タイム(2011/米)その特異な設定は、「time is money」の諺から逆算したような寓話性にほぼ回収されてしまい、「ちょっと社会派な犯罪物」という既視感ありすぎな物語の枠を凡庸になぞるのみで、退屈すぎるし勿体ない。 [review]YO--CHAN, けにろん[投票(2)]
★4第七の封印(1956/スウェーデン)シリアスな映画だと思って観たら、意外とコメディー・タッチ。ただ、コメディーである事の恐ろしさというものがあって…、 [review]けにろん[投票(1)]
★2ザ・シューター 極大射程(2007/米=カナダ)長距離射撃が題材なだけに、冒頭から、見晴らしの利く遠大なショットが多い。狙撃の対象を明確に視界に収める事即ち勝利、という公式から必然的に劇中の闘いは主観ショットの奪い合いの様相を呈し、それが物語の主題をも浮き彫りにする。が、ラストはカス! [review]赤い戦車[投票(1)]
★3海外特派員(1940/英)場所を次々と移しつつ、惜しげもなく披露される視覚的なアイデア。反面、恰も早周り観光旅行の如く、見所を効率よく見せることに特化した皮相さ。功罪併せて実にヒッチ風。彼らしいモチーフも数々登場。 [review]赤い戦車[投票(1)]
★3のんちゃんのり弁(2009/日)幾分、道場六三郎が作ったカップラーメンを食わされているような虚しさを覚えさせられる。からりと乾いた清潔感の漂うショットは綺麗だが、一人の女の自立と料理を描く作品としては『しあわせのかおり』の方が秀逸。 [review]赤い戦車, ぽんしゅう[投票(2)]