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★3 | 雨に唄えば(1952/米) | 『時計仕掛けのオレンジ』にあの曲が使われた理由が分かった気がした。トーキー黎明期という時代設定をミュージカルに巧く活かしているのが美点だが、それを勧善懲悪に仕立てる陽気な単純さがやや難点。 [review] | ジェリー | [投票(1)] |
★3 | 王妃の紋章(2006/香港=中国) | 黄金と紅と極彩色の、細密かつ絢爛豪華な美術。女官たちの白く柔らかな胸の谷間。火花散る、ハッタリ満載の戦闘シーン。甲冑姿の大軍同士がぶつかり合う場面はもはや、人というより甲虫の縄張り争いのよう。役者もそれらに負けじと大奮闘。脚本はベタですが。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | スティング(1973/米) | エンターテイナーのsting。 [review] | Myurakz, けにろん | [投票(2)] |
★3 | ゾディアック(2007/米) | 確かに衝撃性は無いが、人間の――その一員である観客自身の隠微な犯罪愛好心を炙り出す不気味さに於いては、あの『セブン』など遥かに凌駕しているのではないか?悪夢の隙間を往き来するようなフェードアウトの緩いリズムに揺れる事の空虚感と、黒い陶酔感。 [review] | CRIMSON | [投票(1)] |
★3 | ベン・ハー(1959/米) | これに『隠し砦の三悪人』と『2001年宇宙の旅』を併せると『スター・ウォーズ』になり、『マッドマックス』とブルース・リー映画を併せると『北斗の拳』。ベン・ハーがダークサイドに落ちたり世紀末覇者を目指してもおかしくない、結構ハードな展開だ。 [review] | 荒馬大介 | [投票(1)] |
★4 | 海辺のポーリーヌ(1983/仏) | 誰かが自分自身について語る言葉。誰かについて他の誰かが語る言葉。どの言葉を信じるべきかの確かな根拠が無いのなら、最も美しい嘘を信じるのは愚かな事だろうか? [review] | ジェリー | [投票(1)] |
★3 | フォーリング・ダウン(1993/米=仏) | われわれ自身の中のD-フェンス。平均的市民としてのD-フェンス。彼を追う刑事とは、同じコインの表と裏のよう。 [review] | CRIMSON | [投票(1)] |
★3 | マウス・ハント(1998/米) | 意外にこの映画、色んな意味で「映画館で観るべき作品」です。子供向けの映画だと思って観に行かなかったのが哀しい。皆で笑いつつネズミ目線で世界を覗く映画。そこには教訓みたいなものもある。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★3 | 12人の優しい日本人(1991/日) | 日本的情緒ベッタリな、議論の出来ない人々への「明確な殺意」を覚えた僕は、半ば本気で米国に亡命したくなった。裁判員制度が現実化した今、これはコメディではなくホラー。元ネタ作品及び日本人に向けた批評的改作。(『十二人の怒れる男』のネタバレも→) [review] | NOM, 水那岐, Myurakz, ぐるぐる | [投票(4)] |
★2 | 蜘蛛巣城(1957/日) | 鷲津(三船敏郎)の演技は演劇調の大芝居、その妻・浅茅(山田五十鈴)は能の如く静謐で精妙な演技。沸騰する怒鳴り声と、細く冷たく震える声。床をドカドカと踏む足音と、神経に触れる衣擦れの音。対照的な二人の対話を軸に据えた構成は面白いが…。 [review] | けにろん, 水那岐, おーい粗茶 | [投票(3)] |
★3 | 冒険者たち(1967/仏) | 少し言い難いけど、この作品の宝石的存在であるレティシアの事が、好きになり切れない。尤も、彼女は鉄と海のポエジーとして要請された存在なのだろう。それと、単細胞気味なレオス・カラックスは、この映画で爆破シーンの詩的な演出を学んだら良いと思う。 [review] | sawa:38, tredair, けにろん | [投票(3)] |
★3 | ロッキー(1976/米) | アメリカン・ドリームへの、アイロニカルな郷愁?もっと寡黙で脳味噌が筋肉な映画かと思っていたら、肉体よりも言葉が優先された内容。ロッキーが肉体を酷使している場面より、喋くっている場面の方が長い。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | スパイダーマン3(2007/米) | 崩れゆくものを必死につなぎとめるという事。サンドマンの事だけを言っているのではない。テーマである‘報復’と‘赦し’の両方に関わる事だ。 [review] | おーい粗茶, CRIMSON, けにろん | [投票(3)] |
★3 | フライトプラン(2005/米) | 宙に浮かぶ密室の中の、複数の密室。密室の中の人間の、心理という密室。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★2 | 交渉人 真下正義(2005/日) | 「封鎖できません!」再び。だが、演出も演技も脚本も、何もかもが作り物めいている。冒頭の、玩具の電車模型が走る場面は、この映画自体の子供っぽさと吊り合ってしまっている。 [review] | ぽんしゅう, Myurakz | [投票(2)] |
★4 | 過去のない男(2002/フィンランド=独=仏) | 一見サラリと流れていく群像の中、犬のお巡りさんのちょい毒がピリリと利いている。それにしても、「過去=過ぎ去り」が無いとは、喪失の喪失なのだ。 [review] | 3819695, CRIMSON | [投票(2)] |
★3 | 蛇イチゴ(2002/日) | 人とは、デタラメなもの。デタラメを許容すまいとする頑なな姿勢は、それ自体がデタラメになりかねない。「出たら目」とは、サイコロの目の事。人生もまた不確定性だらけ。 [review] | sawa:38 | [投票(1)] |
★3 | あおげば尊し(2005/日) | 丹精込めた、端正な映像。だが、「お話」として丁寧に作り込まれすぎている嫌いがあるのが残念残念。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987/日) | シャイな人たちが作った熱血映画。坂本龍一の音楽と、森本レオのCVが、微温的なままに一定したテンションを更に固定化。だけど、最後まで観ると、アイロニカルだが妙に直球な真摯さも伝わってくる、不思議な映画。祈る対象も無いという事への祈り。 [review] | ina | [投票(1)] |
★3 | イワン雷帝(第一部・第二部)(1946/露) | 終盤のカラーも見事だが、モノクロ映像の、まるで銀細工のような完成度には、溜め息。キューブリックの『バリー・リンドン』のように、美術品として認定できる映像美。 [review] | 3819695, ゑぎ | [投票(2)] |