★3 | 君の名は。(2016/日) | 二回ほど観たら物語の詳細がよく呑み込めた。だが「呑み込めた」イコール「良い作品」とは限らない。悪くはないが、良くもない。流星群を表現したシーンは優れている。 | [投票] |
★1 | 上を向いて歩こう(1962/日) | 自分が若かりし頃の写真アルバムを見るのは恥ずかしい。例えば卒業アルバムに定番の幼いパンパンな顔であったり、ヘンテコなファッションであったり。そんな感覚が濃縮された映画。 | [投票] |
★4 | この世界の片隅に(2016/日) | 観る者に執拗に問いかける。「あなたの居場所はどこですか?」おだやかな画調、やさしいタッチに似合わず異様に迫り来るテンション、そして妙に深みを増すパッション。 | [投票] |
★2 | 追憶(2017/日) | まじめに作り過ぎて失敗しちゃった好例。ただし一つだけ救いがあった。それはロケ現場である北陸。その日本海の、その重苦しい曇天が、映画特有の雰囲気と深みを醸し出し、せめてもの救いになっている。 | [投票] |
★1 | ぼくらの七日間戦争(1988/日) | ケミカルジーンズが再びブームになることはあっても、この映画が再び脚光を浴びることはない。邦画界がもがき苦しんでいた時代を象徴するような作品だ。なお、同じく88年公開には『優駿 ORACION』もありますけど、、、うーん、すごい強敵(笑) | [投票] |
★2 | そして父になる(2013/日) | 是枝監督の作品は、ストーリーを上回る(物語ばかりに頼らない)映画的な輝きがいつも存在している。だが今回はストーリーに負けた。あまりにも映画的瞬間が力不足。監督作品の数少ない駄作。 | [投票] |
★3 | 海よりもまだ深く(2016/日) | 家庭の物語というより、生活の断片、それもことごとく日常的な料理であったり、家具の配置といった、そういう極めて標準的すぎる日々の「砂粒」を集めた映画。あまりに標準的すぎて馴染みにくいけど、その違和感が観ていて妙に心地いい。そんな不思議な作品。 | [投票(1)] |
★3 | そこのみにて光輝く(2013/日) | 綾野剛さんの痩せた身体、池脇千鶴さんの豊満さ、あとは弟の半端に染まった金髪。この3点こそがこの作品の三本柱だ。鑑賞の最中、ふと、荒井晴彦監督の「身も心も」を思い出した。三本柱が時折“キラッと”輝く分、柱がなかった「身も心も」より質は高い。 | [投票(1)] |
★3 | 永遠の0(2013/日) | 赤城に感動。こんなにも空母「赤城」を丁寧に描写した映画に出会えたことに感謝。赤城のような立ち位置のキャラ、すなわち上手にスルーすれば問題ない赤城を、緻密に描いたところにこの映画の価値がある。これでやっと邦画界がプラモデルの呪縛から卒業する。 | [投票(1)] |
★3 | 許されざる者(2013/日) | ていうか、柳楽優弥君にビックリ。「誰も知らない」主演から早十年。いつの間にか「誰だか分からない」ぐらい、大人の演技しています。作品自体は無駄に長いのが気になるけれど、重厚な絵作りは近年の邦画でトップクラス。 | [投票(1)] |
★2 | ターン(2001/日) | 苦労して撮影し、加工した無人の街を見てみろ!的なニオイがプンプンしている。と言いつつ、無人の風景に見入ってしまったが、何てことはない。映画館の中も限りなく無人に近かった。 | [投票] |
★2 | レイクサイドマーダーケース(2004/日) | 常に映画のことだけを考えている人しか作れない「EUREKA」を生み出した監督が、いきなり2時間ドラマの豪華版を披露してしまう現実。もしかして映画監督って水もの? これだから映画はコワい。 | [投票] |
★2 | あなたへ(2012/日) | 旅でも放浪でもない、単なる“漂流”作品。「芭蕉は旅、山頭火は放浪」なんてセリフが空回りしている。登場人物が人生の目的を探すのは一向に構わないけど、短絡極まりなく、それを高倉健さん特有の佇まいでカバーしただけの最悪パターン。 | [投票] |
★2 | 洋菓子店コアンドル(2010/日) | 洋菓子店をモチーフとした映画なのに、そもそも菓子作りのシーンが陳腐。撮影が下手だし中途半端。この映画に出てくる洋菓子が何一つ輝いていない。これは致命的。 | [投票] |
★3 | にっぽん昆虫記(1963/日) | 濃い。欲望と真正面から対峙してきた今村監督ならではの濃さだ。単なる脂ギトギトな豚骨ラーメンの濃さではなくて、ちょっと脂多めの味噌ラーメンの濃さ。奥行きはある。 | [投票] |
★3 | 血と骨(2004/日) | もしこの映画が70年代以前につくられていたら、邦画界の最高傑作のひとつに数えられていたかも。21世紀に入ってからの映画にしてはパッションが足りない。暴力シーンそのものは火花自体は散るけど、決してパッションには成りえない。そのあたりが厳しい。 | [投票(1)] |
★2 | コクリコ坂から(2011/日) | って言うか、“ジブリ作品”というだけで、いつも過度な期待をもって観ている自分がイヤだ。それは幻想だ、ということに最近よく気付いているはずなのに、それでも期待しちゃう。これって国民病? だけどこの映画、風景描写だけは凄い。 | [投票(1)] |
★2 | グーグーだって猫である(2008/日) | 切り口がどうにもこうにも中途半端で、お湯を差してから20秒しか経っていない妙な食感のカップヌードルを喰っている感じ。小泉今日子さんの雰囲気がせめてもの救いだけど、ボクらの記憶に居続ける“キョンキョン”が、ボクらをそう過敏にさせているのかも。 | [投票] |
★2 | ラブ・レター(1998/日) | 映画「ラブレター」と聞いて、中山美穂さん版を連想する人は普通の人。日活版を思い浮かべてニヤニヤ出来る人は未だ現役。この中井貴一さん版を真っ先に思う人は邦画マニア、というより変わり者。それにしても中井さん、ビデオ屋の店員役が妙にハマってます。 | [投票] |
★2 | 東北の神武たち(1957/日) | 寒村の中にあって、なお寒い立場にいるズンム。落胆の極みにある彼ら。やたらと独り言が多くなるのも仕方ないでしょう。しかし、これはあくまで映画。このラストの詰めの甘さは、いかにも物足りない。 | [投票] |