コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)

ストーリーが在る様な無い様な中に、監督が言わんとした事はカオナシに集約されているような気がしました。(でもほんの少しだけ、らいてふさんとは違うんです)
クジラの声

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストーリーが在る様な無い様な中に、監督が言わんとした事はカオナシに集約されているような気がしました。

子供と神様の世界という設定の中に人間の愚かさが描かれていました。 観念的な要素が強すぎて、宮崎監督にしては脇のキャラクターがぞんざいな気がします。

宮崎監督だから敢えて☆2つですが、これは紛れもなく大人のための映画です。 (この点数は、至極単純に‘お話”が面白くなかったから)

(すみません、コメントに載せたからには、きちんと自分の考えを記すのが礼儀だと思いますが、なにぶん新規参入者で、とりあえず今までためてある作品をはやく挙げてしまいたいので簡単にしか残しておけないこと、どうかお許しください。

 この映画におけるカオナシの存在は、「個人のアイデンティティの無い状態」とか「顔なし=顔隠して…」というよりも生物であるが故の「欲望」そのもののような気がするんです、食欲、名誉欲、金銭欲…全てを含む大きな意味の「欲」そのもの。その生き物に潜む怪物は、顔を持たず誰の心にも存在しており、もしかすれば人間以外でも進化しようとする動物や植物それこそ全ての生き物に当てはまるのかもしれません。しかしながら、お腹一杯のときは目の前で小鹿が寝ていようと決して手を出さず気付かないかのように昼寝してしまうライオンと違って、人間の欲は今や際限無くどこまでも大きくなり、自分たちの首を絞めるどころか、この星全体を潰してしまうほど大きくなっています。個々の日々はそんなことをしてるつもりも何も無い程、気が小さく弱いものなのにです。それを神様は困っているが…もはや神様でも人間は手に負えない………

パパッと自分の考えをまとめられるような文章力が私にあればそれもできるのですが、 監督は残酷にも千尋の両親にまさしくこの役割をさせているのです。

できれば自分のためにも、いつか必ず考えをまとめたいなと思います。)

(追加)できれば、この後日UPしました「ナウシカ」のレヴューをお読みいただければ助かります。

(C)

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。